コシジロちゃん

亜種コシジロオオソリハシシギ?
Limosa lapponica menzbieri ??

オオソリハシシギは東京湾では代表的なシギです。
三番瀬や谷津干潟では、春の渡りの時期は、5月初旬から中旬にかけて多い日は150羽近く見られます。
(1970代の谷津干潟は500羽近く入っていたとか!)
一方、秋は渡りのルートが異なるために、20羽前後です。
秋は幼鳥も混ざりますが、成鳥より約一か月近く遅れて飛来します。



さて、オオソリハシシギは3亜種に分けられるとされており、日本ではそのうち2亜種が記録されています。
(Limosa lapponica baueriとLimosa lapponica menzbieri)

後者は亜種コシジロオオソリハシシギと呼ばれており、名前の通り背中から腰が白っぽくみえるのが特徴です。
東京湾ではそれらしき個体は毎年見かけていますが、遠くを飛んでいて画像に残せなかったり、近くを飛んでいても背中が肩羽や三列風切に覆われてしまって白いのかどうかがきちんと確認できないケースなどがあるため、画像にしっかり残すことはできていませんでした。

そんななか、今年ついに三番瀬で、その可能性があるかもしれない個体を観察・撮影できました。
以下の画像撮影日は9月28日(日)の午後です。


まずは横からの画像を。
画像


この個体の年齢はなんでしょうか。
三列風切にギザギザの羽縁のある羽があることや、9月下旬という時期にもかかわらず雨覆がきれいに整っていることなどから今年生まれたばかりの幼鳥です。
成鳥の冬羽だと雨覆はもう少し丸みのある羽がでるはずですし、三列風切の縁もこれほどギザギザした模様は見られません。

なお、日本に一般的に渡来している亜種baueriと、ここで扱っている亜種コシジロオオソリハシシギ(menzbieri)は腰以外では識別点がないと言われています。



続いて背中側から写した画像を。
画像


白色部は、背中にハッキリ入り込んでいるように見えます。baueriは横斑がもっと密に入っている個体が多いように思います。

続いて脇羽を・・・。
画像


亜種コシジロオオソリハシシギ(menzbieri)は、日本に普通に飛来しているとされる亜種baueriよりも脇羽の白い部分が広いようです。日本未記録の亜種(lapponica)は脇羽はほとんど白く、斑はほとんど見られません。
羽を広げた画像は海外の図鑑でも確認できます。
私はDennis Paulson氏の『Shorebirds of North America』という洋書、P189に亜種baueriとlapppnicaの画像が掲載されているのを見つけました。


翼下面の画像もきちんと写したかったのですが、ハヤブサの襲来で逃げてしまったため叶いませんでした・・・(笑)
オオソリハシシギの幼鳥は毎年10月に入っても残っているので今年もまだチャンスはあるかな・・・。

今年、似たような個体を三番瀬で見かけたという方がおられましたら、ぜひコメントをください!
お待ちしています。



この記事へのコメント

この記事へのトラックバック